2025年、静岡県警の警察官がすでに5人も逮捕されています。こうした異常な事態に、県警は県内すべての警察署長を集め、緊急の会議を開き、引き締めを図りました。 静岡県警の警察官が2025年だけで5人も逮捕される異常事態。 (県警 久田 誠 本部長) 「非常に厳しい現状について危機意識を共有するとともに、県民からの信頼回復に向けた取り組みを強化するため、急きょ開催するものであります」 警察官の逮捕や全国で相次ぐ不適切捜査を受け全体での共通認識を持つため、9日臨時の警察署長会議を開いた県警。 1月には浜松中央警察署の巡査長が口座を不正に開設した詐欺の疑いで逮捕。 裾野警察署の巡査長が住居侵入と窃盗の疑いで逮捕。 5月には浜松中央警察署の警部補が捜査書類を偽装したとして逮捕。 6月には静岡中央警察署の巡査が酒気帯び運転の疑いで逮捕。 そして9月、静岡南警察署の前刑事第一課長が交番の女性用トイレに小型カメラを設置し盗撮した疑いで逮捕されたのです。(※逮捕者の役職は当時) このほかにも、2025年1月当時の袋井警察署の警部が運転していた公用車がスピードを緩めることなく前の車に突っ込む不祥事もありました。 これは2025年だけの話ではありません。2023年にも警察官5人逮捕されていました。その当時開かれた緊急会議では…。 (県警 大原 光博 本部長・当時) 「県警察に対する県民の信頼を裏切るものであり極めて遺憾であります。県民に対する信頼の回復 再発防止および職員の士気の保持の観点から重ねて指示をする」 繰り返される「極めて遺憾」な事態。そして、2025年もすでに通達されていました。 (県警 津田 隆好 本部長・当時) 「部下職員1人1人に対し、県民の目線に立った職務執行や生活態度について繰り返し指導教養を行い、規律を厳正に保持するよう徹底を図りたい。」 毎年のように警察官が逮捕される中毎度繰り返し発言される「規律の厳正な保持」の徹底。 (県警 久田 誠 本部長) 「組織の規律が緩んでるのではないかと強く懸念しております。これまで全国警察を挙げて取り組んできた警察改革の精神が形骸化していないか振り返り、今こそ誇りと使命感を持って国家と国民に奉仕するという警察のあるべき姿を取り戻す必要があります」 再発が止まない警察官の不祥事。組織や体制に問題はないのか見直す必要がありそうです。