在留資格外の業務に従事容疑、リサイクル会社員を再逮捕 会社を捜索

金属リサイクル会社「ナンセイスチール」(本社・千葉県船橋市)の従業員として在留資格外の仕事に従事していたとして、神奈川県警は、同社の工場長ら2人を出入国管理法違反の疑いで再逮捕し、9日発表した。同日、ナンセイスチール本社を同法違反容疑で家宅捜索。会社側が2人を雇用した経緯も詳しく調べる。 捜査3課によると、再逮捕されたのは、ともに中国籍で同社の相模原工場長(46)と従業員の男(41)。工場長は「弁護士が来るまで話したくない」と述べ、従業員の男は「分からない」と容疑を否認しているという。 捜査3課によると、工場長は、指導を受けながら土木工事などに従事できるが管理職はできない建設分野の「特定技能1号」の在留資格しかないのに、2024年3月~25年7月、業務全般を統括する相模原工場長として働いていた疑いがある。 従業員の男は、溶接作業などに従事するための「技能実習2号ロ」の在留資格しかないのに、23年10月~25年7月に同工場で資格外の金属くずの買い取りに従事していた疑いがある。同社は朝日新聞の取材に「状況を確認中」と回答した。 2人は7月、同工場で「盗品かもしれない」と思いながら電線ケーブルを買い取った疑いで逮捕され、盗品等有償譲り受けと組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)の罪で起訴されている。 県警は8月、法人としての同社も両罰規定に基づき、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の収受)容疑で書類送検していた。(稲葉有紗、小林日和)

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