自宅に居候する娘の元交際相手の少年に指示するなどして特殊詐欺に関わったとして、警視庁は、いずれも千葉県内の職業不詳の男（35）と内縁の女（45）を詐欺と窃盗の疑いで逮捕し、10日に発表した。2人とも「とびの仕事を紹介しただけだ」などと否認しているという。 竹の塚署によると、2人は少年（当時18）らと共謀し昨年12月25日、東京都足立区の80代女性に対し、区役所職員などをかたって「高齢者に補助金が振り込まれる」などとうそを言い、女性宅でキャッシュカードなどを受け取り、ATMで現金51万4千円を引き出した疑いがある。 女の娘と少年は、かつて付き合っており、少年は交際終了後も2人の自宅に居候していたという。署は、さらに別に指示役がいるとみて捜査している。（三井新）