カンボジアの特殊詐欺拠点に送るため20代男性を誘拐容疑、6人逮捕

大学生だった男性に「電話をかける仕事で金を稼げる」などと持ちかけ、カンボジアの特殊詐欺グループの拠点に連れていく目的で飛行機に乗せたとして、兵庫県警は10日、所在国外移送目的誘拐容疑で男女6人を逮捕したと発表した。認否は明らかにしていない。 逮捕されたのは、兵庫県姫路市御立東3丁目の無職、八木麗容疑者(51)、同市北今宿3丁目の飲食店経営、根本真澄容疑者(40)ら。県警は、八木容疑者がかけ子役を探す「リクルーター」への指示役、根本容疑者がカンボジアの拠点で責任者の立場だったとみている。 発表によると、6人は氏名不詳者らと共謀。カンボジアの拠点でかけ子をさせる目的で2024年6月、男性(23)に対して「電話をかける仕事をしてもらう」「軍隊を買収しているから捕まらない」「月に150万円以上稼げる」などと言い、同年7月1日、男性を関西空港まで連れていき、マレーシアのクアラルンプール行きの飛行機に乗せた疑いがある。 男性は当時県内にすむ大学生だった。 逮捕された6人のうちの1人とアルバイト先で知り合い、「金を稼ぎたい」などと話していたというが、かけ子をやることになると気付いたのは、カンボジアに着いた後だった。男性は7月下旬、「身内に不幸があった」とうそをついて帰国し、保護されたという。

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