公務執行妨害事件で保釈中だった長浜市の男が、制限住居離脱の疑いで逮捕・起訴されました。滋賀県警によりますと、この容疑の適用は滋賀県内では初めてだということです。 今月2日に制限住居離脱の疑いで逮捕され、10日起訴されたのは長浜市の容疑者の男(50歳)です。 制限住居離脱は、2023年の法改正で新設され、県内では初めての適用です。 県警や大津地検などによりますと、男は去年8月に警察官の腹を拳で殴るなどしたして、公務執行妨害の疑いで逮捕され起訴されましたが、大阪高裁から今年1月に保釈許可決定を受けて即日保釈されました。 しかし、保釈の条件に反し、8月に2日間を超えて自宅に戻らなかった疑いがもたれています。米原警察署は、男の認否を明らかにしていません。 県警が男を米原市内で発生した事件で、8月に強盗致傷の疑いで逮捕し、今回の件が発覚したということです。 大津地裁や県警などによりますと、去年8月の公務執行妨害容疑の事件で、容疑者側が大津地裁長浜支部に保釈の請求をしましたが、地裁長浜支部は今年1月20日に却下。しかし、容疑者側が大阪高裁へ抗告し、高裁が保釈を許可していました。 大阪高裁は、保釈の妥当性に「裁判官の判断の当否について回答できることはない」としています。