【10月10日 KOREA WAVE】「高額のアルバイトがある」と紹介された先で監禁・暴行に遭い、1億ウォン(約1060万円)を超える借金を背負わされた韓国の20代男性の話が先月放送されたJTBCの報道番組「事件班長」で明かされた。 光州市(クァンジュシ)に住んでいた男性は2022年に父親が事故で体が不自由になったため、家計を支えようと大学を中退してアルバイトに励んでいた。そんな時、知人から「高額バイトを紹介する。仁川(インチョン)に知り合いがいる」と誘われ、その話に乗った。 ある集合住宅に行くと裸の男性が殴られて血を吐いており、犯行グループは「こんなふうになりたくなかったら言う通りにしろ」と脅迫。男性の身分証を取り上げて「逃げれば殺す」と迫った。 1週間にわたって監禁された間、グループは男性に住宅ローンや高金利の消費者金融からの借金、携帯電話の契約・転売などあらゆる行為を強要。最終的に総額1億1000万ウォン(約1160万円相当)の債務を負わされた。 解放後も「警察に通報すれば命はない」と脅された男性は家に閉じこもった。真実を明かせたのは2023年12月、主犯格が逮捕されたという報道を目にしてからだ。 男性は債務の一部を返済したものの差し押さえ通知が相次ぎ、今も生活難にあえいでいる。 番組のヤン・ジヨル弁護士は「不当に負わされた借金の無効を訴訟で主張すべきだ。難しい場合は自己破産など法的救済も選択肢になる」と助言した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News