リードをつけず放し飼いしていた犬が、注意しに来た警察官らにかみつきけがをさせたとして、飼い主の60代の男が14日重過失傷害などの疑いで逮捕されました。 逮捕されたのは、長崎県大村市松原1丁目に住む無職の男(68)です。 警察によりますと、男の過失により放し飼いされていた雑種の中型犬2匹が、ことし4月23日午後3時50分頃、リードをつけるよう注意しに来た50代の男性市役所職員の右足にかみつき、5日間の治療を要するけがをさせた過失傷害の疑いが持たれています。 また8月2日午後2時頃には、同じ犬が注意しに来た50代の男性警察官の左足にかみつき、2週間の治療を要するけがをさせた重過失傷害の疑いが持たれています。 さらに男は、市が犬のけい留を求めた措置命令にも従わなかった大村市犬取締条例違反の疑いも持たれており、警察は14日、3つの容疑で男を逮捕しました。 調べに対し男は「犬がかんだことについては認めます」と話している一方「過失はなかった」「犬を係留する方法を努力していた最中だった」などと話しているということです。 大村市によりますと、男の飼い犬に関する苦情は2017年頃から寄せられていたということで、狂犬病の予防注射を受ける会場にも、リードをつけず連れてきていたということです。 市では「動物が苦手な人もいる。公の場ではしっかりリードをつけ、誰もが安心して過ごせる心配りをして欲しい」と話しています。