「この電話は使えなくなる」などという音声ガイダンスに従って電話機を操作したことをきっかけに、80代男性が金4.5キロ(時価およそ9174万円相当)をだまし取られました。 被害にあったのは山梨県甲斐市の80代の無職の男性です。 男性は9月22日に自宅の固定電話に「この電話は使えなくなる」などという音声ガイダンスがあり、音声に従ってボタンを押したところ関東電気通信局の職員を名乗る男とつながりました。 男は「電話番号から迷惑メールが送信されている」「悪用されているかもしれないので被害届をだすように」などと言われました。 そのまま電話が警視庁の警察官を名乗る男に代わり、「詐欺グループを逮捕したがあなた名義の口座を使っていた」などと言われました。 さらに検事を名乗る男から「あなたに逮捕状が出ている」などと言われました。 その後、SNSのビデオ通話で警察手帳を見せられながら警察官や検事を名乗る男から「金融庁があなたの資産を捜査する」などと言われました。 そして24日に偽物の逮捕状が送付されたため相手を信用し、指示された通り2回にわたって時価およそ9174万円相当の金塊4.5キロを購入し、10月4日と9日に紙袋に入れて自宅のポストの下に入れたところ、その後なくなっていました。 男性は10日に警視庁に確認の電話をしたところ、詐欺被害に遭っていることがわかり被害届を出しました。