大阪府警は16日、「パパ活」で出会った少女にわいせつな行為をしたとして逮捕・起訴された警視の男のほか、銀行口座を他人に売却したとして警部補の男を懲戒免職としました。 大阪府警生活安全特別捜査隊の特別捜査官・辻本浩嗣被告(53)は、6月下旬、府内のカラオケ店でマッチングアプリを通じていわゆる「パパ活」として知り合った少女の体を触るなどしたとして8月に逮捕されました。 その後、辻本被告は別の少女らに対する不同意わいせつの疑い計3件で9月に在宅起訴されています。府警によりますと、辻本被告は犯行の際、少女らに1万円ほどの現金を渡していたといい、逮捕時の調べに対し「犯罪であると分かりながらも欲望に負け、次々と同じ行為を続けてしまいました」と容疑を認めていたということです。 また、光明池運転免許試験所で勤務する警部補の男(52)はSNSで知り合った人物に銀行口座を売却したとして犯収法違反の疑いで書類送検されました。 府警によりますと、4つの銀行口座が計8万5000円で売られていて、そのうち2つの口座は何らかの犯罪に利用されたとみられています。 調べに対し警部補の男は「借金返済や生活費で苦しい状態が続いており、お金のために口座を作って売るしかないと思った」と容疑を認めているということです。 府警は16日付けで、辻本被告と警部補の男を懲戒免職の処分とするとともに、「今後、職員に対する指導教養の徹底を図り、再発防止に努めて参ります」とコメントしています。