不正車検事件で12人書類送検 贈収賄容疑など 三重県警が捜査終結

【鈴鹿】不正車検を巡る贈収賄事件で、三重県警は16日までに、加重収賄や道路運送車両法違反などの疑いで、自動車検査員で自動車整備会社「リトルガレージ」(鈴鹿市石薬師町)代表田中正樹被告(60)=加重収賄罪などで起訴=ら男女12人を書類送検し、同社を巡る一連の捜査が終結した。県警への取材で分かった。 贈賄や同法違反容疑などで書類送検されたのは自動車販売業伊達千尋被告(58)=贈賄罪などで公判中=ら同社に車検を依頼した男女5人。うち、2人は伊達被告を通じて同社に車検を依頼していた。 また、不正車検に関わったとして、県警は同法違反などの疑いで、同社従業員の男2人=同法違反罪などで起訴=ら男女6人も書類送検した。 県警によると、田中被告の送検容疑は、伊達被告らから依頼されたトラックなどの車検を不正に通した見返りに現金を受け取った疑い。県警はいずれの認否も明らかにしていない。 田中被告は伊達被告ら2人から、トラック2台に関する不正車検の見返りに現金計2万7千円を受け取ったとして、8月までに逮捕、起訴されていた。 リトルガレージは国が指定する民間車検場で、自動車検査員の田中被告は「みなし公務員」に当たり、収賄罪の対象となる。同社を巡る一連の事件で県警が摘発したのは13人となった。

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