「白タク」行為中に事故疑いで26歳を逮捕 乗車中の女性死亡

和歌山県新宮市の国道でワンボックスカーと大型トラックが正面衝突し女性が死亡した9月の事故で、新宮署は10月20日、無許可のタクシー営業「白タク」行為をし、女性を死亡させたとして、自家用のワンボックスカーを運転していた中国籍で小売業の斉宏宇容疑者(26)=大阪市西成区花園北1=を自動車運転処罰法違反(過失運転致死)と道路運送法違反(有償運送)の疑いで逮捕した。「報酬をもらう予定がなかった」と容疑を一部否認しているという。県警によると、白タク行為と特定しての死亡事故は全国初。 逮捕容疑は、9月30日午前、和歌山市内からワンボックスカーで中国籍の7人を有償で運送したとされる。また同日午後4時40分ごろ、新宮市熊野川町田長の国道168号でセンターラインをはみ出し大型トラックと正面衝突し、ワンボックスカーの2列目に乗車中の中国籍の女性(60)を搬送先の病院で死亡させたとしている。 新宮署によると、7人は観光目的で、那智勝浦町に向かっていた。斉容疑者も重傷を負い、回復を待って逮捕した。【藤木俊治】

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