下着に砂金8キロ隠し、香港から密輸疑い 男女4人逮捕 警視庁

下着の中に砂状の純金を隠して香港から密輸しようとしたとして、警視庁西新井署は20日、埼玉県草加市西町、職業不詳、西村昌盛容疑者(34)と、東京都足立区花畑3、職業不詳、大坪美香容疑者(30)ら実行役の女性3人を関税法違反などの疑いで逮捕した。容疑者らの服装に税関職員が違和感を覚え、発覚したという。 逮捕容疑は2024年7月、小袋に入った砂状の純金計8キロ(時価9871万円)をカップ付き肌着「ブラトップ」やショーツの中に隠して香港から羽田空港に密輸入し、消費税987万円の支払いを免れようとしたとしている。4人とも容疑を認めているという。 西新井署によると、大坪容疑者ら女性3人は八つのポケット付きブラトップと、三つのポケットがあるショーツを着用。砂金8キロを33袋に分け、3人で等分して下着に入れていた。見た目の不自然さに気付いた税関職員が服の上から触ると、異物感があったという。 金の輸入は税関への申告が必要で、購入額に基づく消費税の納付が義務付けられている。消費税がかからない国・地域で金を買い、密輸入して国内で売れば、1割の消費税分が利益になる。 大坪容疑者は「西村容疑者の指示で金を密輸しようとした」と供述。実行役には1人当たり15万円の報酬が約束されていたという。【朝比奈由佳】

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