面識のない女子中学生を引き倒すなどしたとして、埼玉県警は22日までに、暴行の疑いで住所不定、無職平野悠容疑者(23)を逮捕した。県警などによると、容疑者はこの事件当日、前橋地裁太田支部でストーカー規制法違反などの罪で執行猶予付き有罪判決を受け、釈放されていた。「女性が1人で歩いているのを見て、体を触りたくなった」と容疑を認めている。 逮捕容疑は20日午後4時45分ごろ、さいたま市中央区のマンション敷地内で、帰宅途中の女子中学生の後方から口をふさぎ、首に腕を巻き付けるなどして倒し、軽傷を負わせた疑い。県警は容疑を不同意わいせつ致傷に切り替え送検する方針。 中学生の父親が「娘が男から口をふさがれ、殺すと言われた」と110番し発覚した。 前橋地裁太田支部によると、容疑者は20日、ストーカー規制法違反や性的姿態撮影処罰法違反の罪で拘禁刑2年6月、執行猶予5年の判決を受けた。 県警によると、この判決後、容疑者は東武鉄道太田駅から電車で埼玉県内に来たとみられる。事件後に逃走したが、21日午後に逮捕された。