「残酷な運命でしょ?」ユジン&チ・ヒョヌの演技合戦に視聴者震撼「怖過ぎる…」“温かい涙”と“冷たい決別”の落差が強烈<ファーストレディ>

社会現象化した大ヒットドラマ「ペントハウス」(2020~2021年)のユジンと、「紳士とお嬢さん」(2021年) で「2021年KBS演技大賞」大賞を受賞したチ・ヒョヌという実力派俳優2人が夫婦役で共演するドラマ「ファーストレディ」の第7話が、10月15日にLeminoで配信された。かつては互いに愛し合い、今は離婚問題で国を揺るがすスキャンダルの渦中にいる2人。その落差がはっきりと表れた2つの対話シーンが視聴者の度肝を抜いた。(以下、ネタバレを含みます) ■スヨン、夫の不倫疑惑の相手を利用 「ファーストレディ」は、韓国大統領に当選した夫・ミンチョル(ヒョヌ)と、彼を長年支え続け、ファーストレディの座を手に入れるはずだった妻・スヨン(ユジン)の間で巻き起こる権力と愛、欲望の衝突と葛藤を描いた心理サスペンス。脚本家のキム・ヒョンワン氏が6年間の準備期間を経て執筆を完成させたという点でも注目を集めている作品だ。 大統領選に当選した夜、ミンチョルがスヨンに離婚を申し入れたことからすべてが始まった。寝耳に水のスヨンは激しく抵抗し、マスコミが騒ぎ立て、スキャンダルの波紋は大きくなる一方。ミンチョルがスヨンを刑事告訴したかと思えばスヨンがミンチョルの不貞を匂わせる、というドロ沼離婚劇に発展し、第6話ではミンチョルの悲願である“ト・テフン特別法”が成立しないようスヨンが裏で手を回していたことも明らかになった。 第7話ではスヨンが疑っていた、ミンチョルとスタイリストのイ・ファジン(ハン・スア)の不倫疑惑の真偽が明らかになった。スヨンの前にひざまずき、逮捕された知人を助けてほしいと懇願するファジン。それを冷ややかに見つめながら、スヨンは彼女を利用することを思いつく。 ■ミンチョル「君なら立派にやれる」 そんな第7話では、スヨンとミンチョルの対照的な2つの対話シーンが印象的に描かれた。一つは若き日、スヨンのおなかに子どもができたことが分かった場面の回想シーン。 「私のような人間が、母親になって大丈夫かしら」「私のせいで母親が死んだのに。いいのかな」と、戸惑いを隠せないスヨン。彼女の母は、「国会議員の婚外子を産んだ母親だ」と非難され、自殺したのだった。 それを受け、ミンチョルは「君はいい母親になるよ。あれやこれやと小言は言うし、ご飯は食べたのかと心配ばかりする。それが母親だろ。君が僕にいつもしてることだ」と、スヨンに優しくささやく。「君なら立派にやれる。だから心配しなくていい」とスヨンを抱き締めたミンチョルの目にも涙が…。初めての子を迎える若い夫婦の愛と希望に満ちた場面だ。 ■視聴者くぎ付け「演技合戦すご過ぎ」 そしてもう一つは、離婚問題で対立する現在のスヨンとミンチョルによる緊迫の対話。ファジンが身ごもった子をミンチョルの婚外子だと公表させる、とスヨンがほのめかすシーンだ。 自らも婚外子と呼ばれ、そのせいで母親を失ったスヨン自身が、ファジンに自分の母と同じ道を歩ませようとしている…。「残酷な運命でしょ?」と冷たくほほ笑むスヨンに、ミンチョルは頭を抱える。そんなミンチョルを見据え、スヨンは「何もなかったように戻るの。何も起きてないんだから」と追い打ちをかける――。 初めての子をおなかに宿し、不安を募らせるスヨンをミンチョルが優しく包み込む穏やかな回想シーンと、ファジンの妊娠を利用してミンチョルを追い詰めようとするスヨンの冷たさが強烈なインパクトを放つ現在のシーン。 同じ2人の対話でありながら関係性も表情も全く異なるこの2つの場面の落差に、視聴者からも「スヨン、怖過ぎる…」「過去と現在のミンチョルの変化が切ない」「ユジンとチ・ヒョヌの演技合戦すご過ぎ」の反響が上がった。実力派俳優2人が作り上げたシーンの強烈な対比が視聴者をくぎ付けにしている。 韓国ドラマ「ファーストレディ」は、毎週水・木曜に新エピソードをLeminoで配信中。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部

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