鈴木法務大臣はきょうの記者会見で、去年、無罪が確定した袴田巖さんの姉、ひで子さんと都内で面会し、お詫びしたと明らかにしました。 袴田巖さんは1966年6月、静岡県のみそ製造会社の一家4人が殺害された事件で逮捕・起訴され、1980年に死刑が確定しましたが、その後開かれた再審=裁判のやり直しの裁判で去年9月、無罪判決が言い渡されました。 鈴木法務大臣はきょうの記者会見で、袴田さんの姉、ひで子さん(92)ときのう、都内で面会し、お詫びしたと明らかにしました。 鈴木大臣は「袴田さんが43年以上、不安定な状況に置かれたことや、再審までに極めて時間がかかった。法務大臣として、心からお詫び申し上げた」と話しました。 袴田さんに対しては、静岡県警の本部長と静岡地検の検事正も謝罪しています。 袴田さんの無罪確定を受けて「再審制度」の見直しを求める声が高まっていて、法務大臣の諮問機関「法制審議会」で見直しに向けた議論が行われています。 ひで子さんは、きょう午前中から開かれている法制審の部会に参考人として出席し、部会の委員からヒアリングを受けています。