麻薬に指定されているケタミン約19キロ、末端価格にして4億1800万円相当を密輸しようとしたとして、イギリス人の女が逮捕されました。 東京税関成田税関支署によりますと、ケタミンはもともとインドで開発された動物用の麻酔薬でしたが、吸引することで幻覚作用を引き起こすなどとして、日本では2007年に麻薬に指定されています。 イギリス国籍のヘレン・テスファガーヴァー容疑者は9月、ドイツから成田空港に到着した際、スーツケースに約19キロのケタミンを入れて密輸しようとしたとして関税法違反などの疑いで逮捕されました。 また、同じくイギリス国籍のジャマ・マリエ・カー容疑者も9月、ほぼ同じ手口で約18キロのケタミンを密輸しようとした疑いで逮捕されました。 調べに対し、2人は「高額な報酬で頼まれ日本に持ち込んだが、中身は知らなかった」などと話し、容疑を否認しているということです。 ケタミンの密輸摘発はここ数年で増えていて、今回の押収量は成田空港で過去1番・2番の多さだということです。