米連邦捜査局(FBI)は23日、NBAトレイルブレーザーズのチャウンシー・ビラップス監督(49)、キャバリアーズのデーモン・ジョーンズ元コーチ(49)ら31人をマフィアが運営する違法賭博に関与した容疑などで逮捕し、連邦大陪審が起訴したと発表した。ポーカー賭博に客を誘導し、手札をのぞき見る装置などを使って賭け金を奪った疑いが持たれている。 ジョーンズ被告はヒートのテリー・ロジエ(31)らと共に、選手の負傷情報を賭け客に流した通信詐欺容疑などでも逮捕、起訴された。ロジエは故障を理由に自らの出場時間を操作する「八百長行為」に関わったとされ、競技の根幹である公正性、信頼性をも揺るがす事態になった。 ビラップス被告は選手時代の04年にピストンズをNBA優勝に導き、ファイナルのMVPに選ばれた元名選手。捜査当局者は「米国でスポーツ賭博が広く合法化されて以降、最も大規模な腐敗行為の一つだ」と述べた。