難民申請中に14歳少女を暴行した性犯罪者を誤って釈放 英法相「がくぜん」

【AFP=時事】英国各地の難民認定申請者を収容するホテル前での抗議デモの引き金となった事件で、性的暴行の罪などで有罪判決を受けたエチオピア出身の難民認定申請者が誤って釈放されたことに対し、デービッド・ラミー法相は24日、「がくぜんとしている」と述べた。 ハダシュ・ゲブレセラシェ・ケバトゥ受刑者(38)は先月、14歳の少女と成人女性に対する性的暴行の罪で拘禁1年の判決を受け、服役していた。 ラミー法相は24日朝、X(旧ツイッター)への投稿で誤釈放に激しい憤りを表明。 「誤釈放にがくぜんとしている。警察と協力し至急行方を追っており、緊急捜査を命じた」「ケバトゥ受刑者は犯罪を犯したのだから国外追放されるべきで、英国の街にいてはならない」と述べた。 事件当時、ケバトゥ受刑者はロンドン北東部エッピングのベルホテルに滞在していた。このホテルは約130人の難民認定申請者を収容しており、ケバトゥ受刑者の逮捕後、度重なる抗議活動の標的となった。 ケバトゥ受刑者が有罪判決を受けた後、内務省は個別の事案についてはコメントしないと述べる一方、「国内で重大犯罪を犯した外国人」の国外追放を目指すのは「長年の政策」だと述べた。 矯正当局の広報担当者は、「誤って釈放された犯罪者を再び収監できるよう、警察と緊密に協力している」と述べた。 反移民を掲げる右派政党「リフォームUK」を率いるナイジェル・ファラージ党首は、「エッピングのホテルに滞在していた移民の性犯罪者は、国外追放されるどころか、誤って釈放された。彼は今、エセックスの街を歩いている。英国は崩壊している」と述べた。 英国では不法移民に対する懸念が高まっており、世論調査の政党支持率で、リフォームUKは急激に支持を伸ばしている。 ケバトゥ受刑者は、性的暴行2件を含む5件の罪で有罪判決を受け、拘禁1年の判決を言い渡された。 ケバトゥ受刑者は7月8日、14歳の少女に繰り返しキスを迫り、脚を触り、ひわいな発言をして逮捕された。 止めに入った成人女性にも太ももを触るなどの性的暴行を加えた。【翻訳編集】 AFPBB News

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