本物の拳銃と同じ発射機能がある「玩具銃」を所持としたとして、警視庁薬物銃器対策課は、銃刀法違反(複数所持)の疑いで、千葉県袖ケ浦市の無職、江原修容疑者(60)を逮捕した。海外のサイトを通じて入手したといい、容疑を認めている。 逮捕容疑は4月、自宅で中国製の上下2連式拳銃と、4連式拳銃各1丁を所持したとしている。警視庁は玩具銃を巡り、昨年10月以降、約100件を書類送検したが、逮捕は初だという。 薬銃課によると、昨年5月、江原容疑者がオークションサイトに玩具銃などを出品しているのを捜査員が確認。今年4月に自宅を捜索したところ、複数の玩具銃を発見し、鑑定で2丁は発射機能があると確認された。 江原容疑者は「銃マニア」で、調べに対し、「商品が自宅に届き、見てみると、過去の認識と経験から違法なものではないかと不安に思った」と話している。 警察庁は玩具銃について、17種類を規制対象としている。そのうち、「リアルギミックミニリボルバー」という玩具銃は12月末まで、回収を進めている。警視庁薬銃課は「近くの警察署または交番まで申し出てほしい」と呼びかけている。