【速報】障害者施設の職員が入所者に頭突きや持ち物隠しか 被害者15人の疑い「イライラ抑えられなかった」

介護福祉士の職員が障害者福祉施設での不同意わいせつ容疑などで逮捕された事件で、この職員による入所者への虐待疑い行為が同事件を含めて15人に対し、15件あったことが30日、分かった。施設を運営する滋賀県東近江市の社会福祉法人蒲生野会が明らかにした。会見した西川茂理事長は「利用者やご家族に迷惑と心配をおかけし、本当に申し訳ございません。心からおわび申し上げます」と謝罪した。 東近江署などによると、職員の福本豊容疑者(43)は昨年7月1日ごろ、同市の障害者支援施設「あかね」の軽作業スペースで、重度の知的障害のある女性(31)の下半身を触るなどし、スマートフォンで動画撮影した疑いがある。 同会の説明では、同容疑者は逮捕前の同会の聞き取り調査に対し、昨年4月ごろ〜今年8月の間、他の利用者らをつねったり頭突きをしたり、ぬいぐるみを隠したりするなどしたと申告したという。不同意わいせつ事件以外は生活棟での密室行為で、目撃した職員はいなかった。本人は「イライラが抑えられなかった」「つい逆上した」と説明した、という。 同署によると、不同意わいせつ事件は別の盗撮容疑の任意捜査で容疑者が供述して判明。同施設は9月に警察からの通報を受け、被害女性の保護者に陳謝し、虐待防止法に基づき行政へ通報した。 「あかね」は、蒲生野会が運営する中・重度障害者施設で20〜83歳の60人が利用。職員は41人。福本容疑者は2019年9月に採用され、主に生活支援を担当していた。 会見で西川理事長は、利用者の心理的ケアや臨時家族会開催などの対応を説明し、職員2人体制の徹底や日中活動の見守りカメラ設置、私用携帯の使用禁止、職員研修など再発防止に取り組むとした。今後の行政指導を踏まえ、法人としての検証や対策を講じるという。

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