大学生だった男性に高額報酬を持ちかけ、特殊詐欺グループのかけ子拠点があるカンボジアへ連れて行った疑いで男らが逮捕された事件で、兵庫と島根、和歌山の３県警合同捜査本部は３０日、詐欺容疑で、姫路市の無職の男（５１）を再逮捕した。合同捜査本部は、男はかけ子を勧誘して拠点に送り込む「リクルーター」への指示役とみている。 再逮捕容疑は、詐欺容疑で逮捕された男女６人らと共謀し昨年７月、通信事業者や警察官、検察官をかたって北海道小樽市の男性（６５）に連絡し、１００万円をだまし取った疑い。合同捜査本部は男の認否を明らかにしていない。 兵庫県警組織犯罪対策課によると、かけ子役とされる女が通信事業者職員の役割を担当。男はこの女を勧誘したリクルーターへの指示役として関与した疑いがあるとみている。