警視庁築地署の巡査部長(40)を懲戒免職処分 偽造免許証で不正に口座開設 売り渡した複数の口座には7000万円の犯罪被害金を確認 警視庁

警視庁築地警察署の巡査部長の男が、偽造した運転免許証で銀行口座を不正に開設したとして逮捕・起訴された事件で、警視庁は男を懲戒免職処分にしました。男は複数の口座を売り渡していて、口座は特殊詐欺などの犯罪に使われていたとみられています。 懲戒免職処分となったのは、警視庁築地署の巡査部長・米川和行被告(40)です。 米川被告は今年5月、偽造した運転免許証を使って銀行口座を不正に開設した有印公文書偽造などの罪ですでに起訴されています。 警視庁によりますと、米川被告は去年1月ごろに、「消費者金融で借金を作ってしまった」と上司に相談したことで事態が発覚。 その後警視庁が調べたところ、SNSのXで「資金調達」と検索して知り合った人物に偽造免許証の作製を依頼していたことや、自分名義の複数の口座を他人に売り渡していたことがわかったということです。 こうして売り渡された口座には、特殊詐欺などの被害金とみられる現金があわせて7000万円振り込まれたこともわかっています。 警視庁はきょう、米川被告がさらに去年10月、うその住所が載った書類を提出し、免許証にうその記載をさせた免状不実記載の疑いでも追送致したということです。 米川被告は、警視庁の取り調べに対し「ギャンブル、競馬をやっていてお金に困っていた」「目の前のお金欲しさに後先考えず、これくらいなら大丈夫だと思ってやってしまった」などと容疑を認めていたということです。 警視庁の警務部・菅潤一郎参事官は「警察職員として言語道断の行為で、厳正に処分しました。今後、指導を徹底し、信頼回復に努めて参ります」とコメントしています。

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