物流大手「鴻池運輸」について、大阪国税局が約3億円の所得隠しを指摘していたことが分かりました。 大阪市に本社を置く「鴻池運輸」をめぐっては、2023年11月、大阪国税局の税務調査で茨城県内の支店の元課長らによる、取引先への架空請求が発覚しました。 元課長は今年、会社に損害を与えた特別背任の罪で逮捕・起訴され、10月に実刑判決が確定しましたが、関係者によりますと、大阪国税局は、2023年3月までの3年間で架空請求で計上された約3億円を「所得隠し」と判断。 鴻池運輸が監督責任を怠ったとして、重加算税を含む約1億円を追徴課税したとみられます。 鴻池運輸は「処分は不服で、国税不服審判所に審査請求している」などとコメントしています。