逮捕の巡査部長を懲戒免職 口座不正譲渡、特殊詐欺悪用も 警視庁

警視庁は31日、うその住所を記載した運転免許証を使い、銀行口座を不正に開設したなどとして逮捕された同庁築地署地域課の巡査部長、米川和行被告(40)=詐欺罪などで起訴=を懲戒免職とした。 「金欲しさに後先を考えず、これぐらいなら逮捕されないと思ってしまった」と話しているという。 同庁は同日、持っていた2行の口座を氏名不詳者に有償で譲渡したとして、犯罪収益移転防止法違反容疑で追送致し、捜査を終結した。 同庁によると、同被告は昨年10月、ギャンブルでできた借金の督促状が自宅に届くことを恐れて免許証の住所を不正に変更。その後、金に困り、うその住所で開設するなどした計6口座をX(旧ツイッター)で知り合った人物に譲渡し、計約11万5000円の報酬を得ていた。 6口座には約180回、計約7000万円の振り込みがあり、ほぼ全額が即座に引き出されていた。同庁は口座が特殊詐欺事件に悪用されたとみている。うち約1600万円分については各地で被害届が出されており、各警察本部が捜査を続けている。 菅潤一郎警務部参事官の話 警察官として言語道断の行為で厳正に処分した。

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