韓国軍施設を無断撮影 中国人高校生2人を逮捕・送検=利敵容疑

【水原聯合ニュース】韓国・京畿南部警察庁安保捜査課は3日、韓国内の軍事施設や空港で戦闘機などを無断で撮影したとして中国人の高校生2人を「一般利敵」などの容疑で先月に逮捕、送検したと発表した。 2人は昨年下半期から今年3月にかけて韓国にそれぞれ2~3回ずつ入国し、離着陸中の戦闘機や管制施設などの写真を数千枚撮影した疑いが持たれている。2人が訪れたのは空軍基地など韓米の軍事施設4か所と3か所の空港(仁川・金浦・済州)という。 2人は3月21日午後3時半ごろ、韓国空軍第10戦闘飛行団が駐留する空軍水原基地の周辺でデジタル一眼レフカメラや携帯電話を使って離着陸中の戦闘機を無断で撮影していたところ、住民の通報を受けて出動した警察に検挙された。 警察は当初、軍事基地および軍事施設保護法違反の疑いで捜査を開始したが、捜査の過程で一般利敵の疑いがあると判断し、容疑を変更して逮捕状を請求した。 一般利敵罪は韓国の軍事上の利益を害したり、敵に軍事上の利益を提供したりする行為を行った者に適用される。2人は「飛行機の写真を撮るのが趣味」と供述したが、警察は捜査の過程で、一般利敵に該当する疑いがあると判断したようだ。 また2人のうち1人が、自身の父親が中国公安当局の関係者であると供述したことについて、警察は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて中国側に事実関係の確認を要請したが、これまで返答はないという。警察関係者はICPOから返答があれば、別の容疑があるかなど調べる方針と説明した。

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