1999年に名古屋市西区のアパートで主婦高羽奈美子さん=当時(32)=が殺害された事件で、殺人の疑いで逮捕された安福久美子容疑者(69)が奈美子さんの夫悟さん(69)の大学時代、所属していた部の活動場所に押しかけていたことが5日、悟さんへの取材で分かった。悟さんは当時、容疑者から好意を寄せられていたといい、愛知県警西署捜査本部は事件に至る経緯や動機を調べている。 悟さんは高校時代、容疑者と同級生で、同じ部で活動していた。バレンタインデーにチョコレートをもらったり、好意を告げられたりしたことがあったという。 悟さんによると、大学の部活動の練習終了後に容疑者が連絡なく待っていたことがあり「待たれるのは困る」との趣旨を伝えた。大学を卒業した後に再会したのは、事件5カ月前に開かれた高校の部活動の同窓会だったとみられる。 捜査本部によると、99年11月13日午後、アパートの大家が、首を数カ所刺され廊下に倒れている奈美子さんを発見した。容疑者と奈美子さんとの直接の接点は確認されていない。