BTSをデビューさせた、HYBE(ハイブ)エンターテインメント創業者で元CEO、取締役会議長のパン・シヒョク氏(53)が5日、資本市場法違反(詐欺的不正取引)の疑いにより、3度目の出頭をし捜査を受けた。韓国主要メディアが報じた。 パン氏は、同日午前10時からソウル警察庁金融犯罪捜査隊に出向き、13時間の捜査を受けた後、午後11時過ぎに自宅に戻った。集まった報道陣から「不当利得を受け取った疑惑は本当なのか?」「追加の捜査はあるのか?」などとあがった質問には答えず、警備員の警護を受け自宅に入った。 パン氏は、同疑惑をめぐって9月15日と22日に続く、3度目の出頭となった。韓国メディアのヘラルドPOPは6日「パン・シヒョク議長は19年、ベンチャーキャピタルなど既存のHYBEへの投資家に、新規株式公開(IPO)計画がないと伝え、自分と関係のあるファンドが設立した法人に持ち分を売るようにした疑いが持たれている。議長はその後、IPOを進め、ファンドから売却差益の30%を受け取るなど、1900億ウォン(役190億円)の不当利得金を収めた疑惑が持たれている」と報じた。 また同メディアは「これに対し、HYBEは公式声明文を出し『現在提起されている事案に対して、当社は詳細な説明とともに関連資料を提出するなど、金融当局と警察の事実関係の確認に積極的に協力している。多少時間がかかっても、当時上場が法律と規定を順守して行われたという点を明らかにする』とコメントした」と伝えた。 警察は昨年末に情報を入手し、7月にHYBE社屋の家宅捜索を行うなど捜査中。警察は同日までの捜査内容を分析し、パン・シヒョク氏に対する逮捕令状申請の必要性を決定するものとみられる。