「無実を証明するため 送金してほしい…」警察官かたる男 30代女性 320万円だまし取られる 富山・滑川市

「事件にかかわった人としてあなたの名前を出している」などと警察官や検察官をかたる人物からの電話で、30代の女性が320万5466円をだまし取られる詐欺の被害に遭っていたことが6日までにわかりました。 滑川警察署によりますと、10月24日に発生しました。滑川市に住む30代の女性の携帯電話に「+(プラス)」から始まる番号で京都府警察捜査第二課を名乗る男から電話があり「マネーロンダリングで捕まった者が、事件に関わった人としてあなたの名前を出している。口座は何を持っているか」などと質問されました。 女性が口座について答えると「この後、大阪府警の者から電話が入る」と告げられました。 その後、大阪府警察本部捜査第二課のキムラを名乗る男から電話があり「あなたが事件に関わっていた疑いがある。LINEのIDを送るから許可して」と言われ、LINEでのやり取りに移行しました。 ■女性の様子を不審に思った家族が気付く… キムラから「令状が出ている。守秘義務命令、逮捕状、凍結捜査差押許可状が出ている」などと告げられ、これらの書類の画像も送られてきました。 さらに検察官のシラトリを名乗る男からも電話があり「口座の流れや資産を明らかにしてほしい」などと述べ、潔白を証明するためと称して「口座にあるお金を送金してほしい」と指示されました。 女性は同じ日、インターネットバンキングを使って指定された口座に320万5466円を振り込みました。その後、女性の様子を不審に思った家族が事情を聞き、詐欺であることが判明しました。 ■警察からの電話…一旦切って家族や警察へ 警察では、警察官や検察官を名乗る者から「捜査対象になっている」などと電話があった場合は、相手の名前や所属部署を確認し、電話を一旦切って家族や警察に相談するよう呼びかけています。 また、警察官がLINEなどのSNSで連絡することはなく、お金の振り込みを求めるのは詐欺の手口であるとして、注意を呼びかけています。

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