[フランクフルト 6日 ロイター] – 米司法省は、決済事業者を利用したオンライン詐欺とマネーロンダリング(資金洗浄)ネットワークに関するドイツ主導の国際共同捜査で、5人を逮捕したと発表した。 逮捕されたのは米国籍4人とカナダ国籍1人。司法省は声明で「カリフォルニア州中部で被疑者を発見し逮捕した。最終的にドイツに引き渡す予定だ」と述べた。 ドイツ当局は同日、シンガポールやカナダで捜索を行い、今週18人を逮捕したと発表した。 ドイツの警察と検察によると、193カ国で約430万人分のクレジットカード情報が盗まれた。44人が関与した疑いがあり、ドイツの大手決済業者の元従業員6人も含まれるという。 独当局者は容疑者らがフィッシング詐欺などで個人データを盗み、偽のポルノサイトや出会い系サービスの定期課金契約を結んだことにして料金をだまし取っていたと説明した。こうした取引は決済会社を通じて処理され、被害額は3億ユーロ超に上った。 当局は元従業員を雇用していた決済会社名を公表していないが、関係者によれば、UnzerとNexiが含まれていたという。両社は問題となった事業者との取引を2021年に終了したとしている。