手塚治虫さんの『ブラック・ジャック』は、医療漫画の金字塔と言える作品である。主人公の天才外科医であるブラック・ジャック(以下BJ)が、神業のようなメスさばきで患者を救うストーリーに、夢中になった人も多いだろう。 しかしBJは純粋な正義のヒーローではなく、ときには悪の世界でも活躍する。基本的に大金をもらえればどのような患者でも救うため、相手が極悪人であるケースも珍しくないのだ。 自分なりの正義を持つBJは、確固たる信念のもと、あえて悪人たちを救うケースも多い。ここでは、BJが極悪人たちに手を差しのべた意外な理由を振り返りたい。 ※本記事には作品の内容を含みます