N党党首・立花孝志容疑者は「実刑の可能性高い」著名弁護士が指摘「対応として非常に悪質だ」

元大阪地検検事の亀井正貴弁護士は10日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜午前8時)に出演。斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題を追及し、今年1月に亡くなった元県議の竹内英明氏(当時50)の名誉を傷つけたとして、名誉毀損(きそん)の疑いで兵庫県警に逮捕された政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志容疑者(58)の今後について、「原則として実刑になる可能性が高い」と指摘した。 亀井氏は、立花容疑者がNHK契約者の個人情報を不正に入手し、ネットに投稿した罪などで、2023年に懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決が確定していることを踏まえ「執行猶予中の逮捕のため、今回もし有罪になれば1年6カ月から2年以内の実刑になる可能性が高い」と指摘した。 今回、死者に対する名誉毀損の疑いでは珍しいケースとされる逮捕となったことについては、「立花容疑者は、おそらく名誉毀損の事実ということについては真実であるということを主張していると思う。情報源の関係者がいるので(在宅では)捜査過程もSNSで発信していく可能性がある。そこから拡散していくことで、証拠になる人たちや被害者の遺族の方々にもプレッシャーがかかっていく意味で、証拠隠滅の恐れが高いということは言えると思う」とも述べた。 県警が「重大事犯」ととらえていることを指摘されると、「人が死んでいるし、対応としては非常に悪質だ。(立花容疑者が受けた有罪判決は)罪名は違うが同じような事案ですから、いわば同種事案の執行猶予中の再犯。原則としては、法律的には執行猶予をつけられる可能性があるが、実務的にはダブルの執行猶予はつけない」と指摘。「ということからすると、常習性が認定されて悪質事案を捕まえ方をしたのだろう」と述べ、「原則として、原則の可能性は高いといえると思う」と述べた。 立花容疑者の逮捕容疑は昨年12月13~14日、大阪府泉大津市長選の街頭演説で「竹内議員は、警察の取り調べを受けているのは多分間違いない」と発言。今年1月19~20日も交流サイトや埼玉県川越市議補選の応援演説で「竹内元県議は逮捕される予定だったそうです」などと虚偽の情報を発信し、竹内氏の名誉を傷つけた疑い。これらの情報がSNSで拡散されると、県警は今年1月に情報を否定。立花容疑者は謝罪した。 県警は現在、認否を明らかにしていない。竹内氏の妻が、立花容疑者の発言内容は虚偽として、今年6月に刑事告訴していた。

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