見返り受けわざと“ボール”投球…メジャーリーグ現役2投手を野球賭博関与の罪で起訴「アメリカの娯楽の評判を汚した」

アメリカ・メジャーリーグ「ガーディアンズ」の投手2人が自身の投球を不正に操作し、野球賭博に関与したとして起訴されました。 FBI=連邦捜査局などは9日、「クリーブランド・ガーディアンズ」のエマニュエル・クラセ投手(27)とルイス・オルティス投手(26)をスポーツ賭博とマネーロンダリングなどの罪で起訴したと発表しました。 調べによりますと、クラセ投手は2023年5月頃から賭博関係者に自身が試合で投げる球の球種などを事前に教え、40万ドル=日本円にして6150万円以上、勝たせていました。 試合中に携帯で連絡を取り合うこともあり、わざと地面にバウンドさせて確実に「ボール判定」となるように投げるなどし、不正を重ねていました。 今年の6月には同じドミニカ共和国出身のチームメートで先発のオルティス投手も不正に加わりました。 6月15日のマリナーズ戦では不正な投球をしたオルティス投手と、仲介をしたクラセ投手にそれぞれ5000ドルの見返りが、また、6月27日のカージナルス戦でもそれぞれ7000ドルの見返りが支払われていました。 オルティス投手は9日にボストンの空港で逮捕され、10日に初出廷する予定ですが、クラセ投手の身柄はまだ拘束されていないということです。 捜査関係者は2人について「被告らの強欲さは、一部の賭博関係者を不当に優位にしただけではなく、アメリカの娯楽の評判を汚した」と批判しています。

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