政治団体「NHKから国民を守る党」の斉藤健一郎参院議員(44)が10日、国会内で会見し、党首の立花孝志容疑者(58)が逮捕、送検されたことを報告した。 斉藤氏は、立花容疑者が9日午前3時40分ごろ、実家のある大阪府堺市内で兵庫県警に逮捕され、この日神戸地検へ送致されたとして「党としては事実関係の詳細を慎重に確認している段階です。関係各所にお騒がせをし、ご心配をおかけしている皆さまに心よりおわび申し上げます。本件については法令に基づき、関係機関と連携を取りながら、冷静かつ公正に対応してまいりたい」と陳謝。同党の関係先に家宅捜索が入り、押収品が出ているとした。 立花容疑者と連絡が取れていないと説明したが、この日弁護士が接見した。斉藤氏は「立花孝志自身から、私に対してであるとか党に対して、特に指示とかっていうものがありません。弁護士からも、特に何もない。担当の弁護士として、粛々と釈放に向けて手続きを進めていく形になりますという報告だけです。送検されましたので、ここから24時間以内での釈放になるのか、勾留になるのかっていうところも含めて全く未定」と説明した。 逮捕への受け止めを問われた斉藤氏は「あくまでも逮捕は逮捕ということで、罪が確定しているわけではありません。やっぱり逮捕を受けたということは大きな衝撃ではあるかもしれませんが…世間的にも。ただ、事実関係としては、立花孝志自身がYouTubeでもずっと発信をしていたように、自分の発言については否認しているものではない。名誉毀損の部分、誤った情報を発信している部分に関しては、動画内でも明確に謝罪を述べています。今後、司法の判断というところを待ちたい」とした。 斉藤氏は「正直なところ、逮捕ということは驚きは隠せないが、事実だけを並べて見てみると特に想定外のことが起きたとまでは言えない。やはり以前から立花孝志が発信していたこと、そしてこうなることへの想定というものも含めて、特に党で慌ただしく…慌てたというところもないですし、淡々と粛々と、今回の件に対して対応を行った。立花孝志の一挙手一投足が、いつでもリスクがあると思っている」と胸中を吐露した。 静岡県伊東市長選(12月7日告示、14日投開票)の立候補を前にした逮捕劇。「出馬するかは全くの未定。出馬をとりやめるであるとか、出馬しますということの答えは出せないのが正直なところ」と、今後は未定だとした。 立花容疑者が10月、ドバイに渡航したことで、兵庫県警が逃亡の恐れがあるとして逮捕に踏み切ったとの一部報道に対しては「(立花容疑者は)今後の政党のあり方、行く末を担うと言ってドバイへは行きました。それは党としても役員も、みんな承知をしていた、ただ、ドバイへ行ってどんな話をしてきて、何があったかというのは(立花容疑者が)動画で話している限り。警察にしかわからない。事実がどうかわらかないし、何も申し上げられない」と述べるにとどめた。 参院で自民党との会派「自民党・無所属の会」に所属する斉藤氏だが「無所属で自民党会派と組ませていただいているという形なので、これに対する国会の影響は何もない」と強調した。 (よろず~ニュース編集部)