「盗撮は重大犯罪につながる可能性も」 盗撮した女性宅に侵入しわいせつ未遂 50代男の凶悪性

50代半ばの男は、20代の女性に執着しすぎるあまり、徐々に犯行をエスカレートさせていったのだろうか──。 11月6日、警視庁捜査一課は、自営業の鈴木将博容疑者(56)を、住居侵入と性的姿態等撮影の容疑で逮捕した。 「鈴木容疑者は、今年の7月18日と22日の夜、足立区(東京)のアパート敷地内に侵入。開いている窓の隙間から、同室に住む20代女性の裸を盗撮した疑いが持たれています。10月14日にも逮捕されていて、今回が2度目の逮捕となります。 10月の逮捕容疑は、9月10日にこの女性の部屋に侵入し、わいせつ行為をしようとしたとして不同意わいせつ未遂の疑いです。取り調べの中で、容疑者のスマホから被害女性の裸が撮影された動画が見つかり、7月の容疑が浮上したようです。2人には面識はなかったそうなので、鈴木容疑者が、この女性に執着するあまり、徐々に犯行をエスカレートさせた可能性があります」(全国紙社会部記者) 11月6日早朝、綾瀬警察署から出てきた鈴木容疑者は、多くのカメラのストロボを浴びても、下を向いたまま護送車に乗り込んだ。10月に不同意性交未遂で送検された際には、耳にピアスをつけ、マスクも付けずに警察署から出てきたが、今回はマスクを装着。前回よりは、少しやつれた雰囲気だった。 その後の捜査で、鈴木容疑者のスマホからは、他の女性の裸を撮影した動画や写真が見つかっているという。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏に話を聞いた。 「この容疑者の場合、女性の裸を盗撮している時点で、本来の目的が性的暴行や性的わいせつだったことが見えてきます。盗撮は、あくまでそのための準備であり、記録を残すためのもので、非常に危険な人物といえます。 盗撮犯には二つのパターンがあって、本来の目的が盗撮そのものであること。そして、もう一つは、今回の容疑者のような、行為がどんどんエスカレートしていって、最後は性的行為が目的になる場合です。同容疑者は被害者宅に侵入したわけですが、中には『裸の動画を拡散するぞ』などと脅しに使って、身体の関係を迫る者もいるわけです」 その結果、盗撮被害に遭っていても、画像の拡散を恐れて警察に被害届を出すことを躊躇する被害者もいるという。 「警察は被害を最小限に留める努力はしてくれますが、絶対に拡散されないという保証はありません。届出を出した後に拡散される恐れは確かにあります。しかし、一歩間違えれば、殺人事件に発展しかねないということも忘れてはいけません。 テレビなどで、よく盗撮犯の摘発動画が流れたりしていますから、軽い犯罪と思われがちですが、手口的には非常に悪質です。重大な犯罪につながる可能性は少なくありません。もし、盗撮された、わいせつ動画を撮られたという被害を受けたら、すぐに警察に届けることをお願いしたいです」 鈴木容疑者は、調べに対し、黙秘を続けているという。

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