無登録で株の購入を勧誘したとして、福岡、長崎両県警は12日までに、金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で、会社役員の佐藤由太容疑者(41)=東京都港区南麻布=ら3人を逮捕した。 計約110億円を集めたとみて調べている。 他に逮捕されたのは、医療系会社の役員飯塚裕子(67)=長崎県佐世保市島瀬町、自称会社役員越田一徳(61)=同県西海市西海町中浦南郷=両容疑者。3人の認否は明らかにしていない。 逮捕容疑は2021年1~3月、国の登録を受けずに、福岡、広島、佐賀各県の40~70代の男女4人に、佐藤容疑者が経営する会社が新たに発行する株を購入するよう勧誘した疑い。 福岡県警によると、佐藤容疑者らは4人から計1000万円を受け取ったという。 同容疑者らはセミナーを開催し、「将来、証券取引所に上場する」「グループ会社が国際企業に買収予定」などと説明していたという。同容疑者の会社は上場しておらず、両県警は詐欺容疑での立件も視野に捜査を進めている。