「堺警察署捜査2課の本田ダニエル」を名乗りカード窃盗容疑、逮捕

「巡査 本田ダニエル」と書かれた偽物の警察官の名刺を示して高齢者からキャッシュカードを盗んだなどとして、大阪府警は26日、コンゴ民主共和国籍の自称格闘家、レバナ・ゾンギア・エゼキエル容疑者(23)=埼玉県草加市=を窃盗容疑で逮捕・送検し、捜査を終えたと発表した。窃盗罪で起訴され、公判中という。 エゼキエル容疑者は府警の調べに容疑を認め、「収入が不安定で、金ほしさに『高収入バイト』と検索し、悪いことだとわかって続けていた」などと述べていたという。 南堺署によると、逮捕・送検容疑は他の人物らと共謀して4月下旬、警察官や金融庁職員をかたって大阪など4都府県の80~90代の男女4人に「キャッシュカードが悪用されているため交換が必要」などと電話をかけ、各戸を訪問してキャッシュカードや通帳を盗み、ATMから計390万円を不正に引き出したというもの。 エゼキエル容疑者は訪問の際、「大阪府堺警察署 捜査二課 犯罪対策室 巡査 本田ダニエル」と実在しない部署名や偽名が書かれた名刺の画像をスマートフォンで示したという。 エゼキエル容疑者は4月29日に大阪府内のATMに立ち寄った後、被害者から通報を受けて警戒中の警察官に緊急逮捕された。 大阪地検堺支部は6月までに、逮捕・送検容疑のうち、キャッシュカード3枚と現金122万円を盗んだとする窃盗罪で起訴したという。(黒田陸離)

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