その脱毛、違法じゃない?医療機関で男女4人に違法レーザー エステ経営の女(51)逮捕 効果はあるけど…知っておくべきリスクと境界線

医師免許がないのに「レーザー脱毛」を行ったとして、長崎県雲仙市のエステサロン経営者の女(51)が医師法違反などの疑いで逮捕されました。女は医療機関を間借りし、少なくとも30人以上に施術したとみられています。街にあふれる「脱毛サロン」。"医師免許が必要な脱毛"と"エステなどで受けられる脱毛"、その線引きはどこにあるのでしょうか? ■医療行為の"脱毛"とは? 法律で「医療行為」と定められている脱毛は、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、「毛を生やす組織を破壊する」行為です。 組織の破壊は、やけどや皮膚障害、神経障害などのリスクがあるため、医師または医師の指示を受けた看護師にしか許されていません。 ■では「エステで脱毛」なぜできる? 医師のいないエステサロンなどで行われている脱毛は、一般的に「光脱毛(フラッシュ脱毛)」などと呼ばれ、毛根にダメージを与えて毛を減らしたり生えにくくするものです。「永久脱毛」とは異なります。 出力の弱い機器で行い組織を破壊しないため、医師免許や特別な資格は必要ありません。 ■金額は? 1回あたりの費用は医療脱毛の方が高い場合が多いですが、エステ脱毛は効果を維持するのに継続的な施術が必要なため回数が多くなり、トータルの費用が医療脱毛と近くなることもあるとされています。 ■医療機関が隠れ蓑? 今回の事件で逮捕された女は、医師のいる医療機関を間借りして違法な「レーザー脱毛」を行っていたとされています。 医療機関の中にサロンがあれば、「医師と連携している」と誤認してしまう恐れもありますが、たとえ医療機関や医師と提携していたとしても、医師免許を持たない者が単独で施術を行うことは違法です。 警察は、場所を提供していた医療機関についても捜査を進める方針です。 ■男女30人以上に脱毛施術 今回の逮捕容疑になったのは 30代の男性、 50代の女性2人、 60代の女性、 あわせて4人の客に対する施術です。

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