神戸市中央区のマンションで8月、住人の女性（24）が刺殺された事件で、兵庫県警は14日、殺人容疑で逮捕された谷本将志容疑者（36）が事件2日前から女性の勤務先周辺で待ち伏せを繰り返したなどとして、ストーカー規制法違反などの疑いで追送検した。捜査関係者への取材で分かった。 神戸地検は容疑者の責任能力の有無を調べるため、12月8日まで鑑定留置している。鑑定結果を踏まえ、刑事処分を判断する。 捜査関係者によると、追送検容疑は8月18～20日、女性の勤務先周辺を歩き回ったり、待ち伏せしたりしたほか、20日夜には退勤直後の女性を尾行し、オートロックをすり抜ける「共連れ」の手口で自宅マンションに侵入したなどとしている。 県警によると、谷本容疑者は容疑を認め、「好みのタイプだと思い後をつけた」との趣旨の供述をしているという。