冷え込む日中関係にさらなる影響はあるのでしょうか。水産庁が中国漁船を拿捕(だほ)し、中国人船長を逮捕しました。 水産庁の取締船『白鴎丸』から、中国の漁船に近付く漁業監督官を乗せたボート。 場所は、長崎県五島市の女島灯台から南西に約170キロ。日本のEEZ(排他的経済水域)の中です。 水産庁は、停止命令を無視した漁船を漁業主権法違反の疑いで拿捕し、中国籍の船長チォン・ニエンリー容疑者(47)を現行犯逮捕しました。 この中国漁船が行っていたとされるのが『虎網漁法』。強力なライトで集めたサバやアジなどを主に狙います。目の細かい網で稚魚や小魚もろとも一網打尽にしてしまうため“海の掃除機”とも呼ばれ、乱獲を招くと懸念されています。 拿捕された漁船に書かれていたのは、遠く離れた中国の海南島を意味する文字。水産庁が発表した漁船の母港を調べると、船がびっしりと並んでいます。 実際にデータからは、周辺海域に多くの中国漁船が来ているのが分かります。ただ、EEZ内での操業はそう多くはありません。 中国漁船の拿捕は2022年以来のこと。悪化する日中関係にさらなる影響を及ぼすのでしょうか。 木原稔官房長官 「外国漁船による違法操業の防止および抑止のため、今後とも毅然とした対応で取り締まり活動に取り組んでいきます」 一方、中国外務省は。 中国外務省 林剣副報道局長 「中国政府は一貫して中国漁民に法律規定を守るよう求め、同時に中国漁民の合法的利益を断固守る。日本側には中日漁業協定に従い、公正な法執行と、船員の安全と合法的権益を保障するよう望む」 水産庁は13日、中国側が担保金の支払いを保証する書面を提出されたとして、船長を釈放し、漁船を解放したと明らかにしました。