著名作家が推察「名古屋主婦殺人事件」被害者夫は容疑者に「酷いこととか言ってない、だから…」

作家の岩井志麻子氏(60)が13日、TOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜午後5時)に生出演。1999年に名古屋市西区のアパートで主婦高羽奈美子さん=当時(32)=が殺害された事件について私見を述べた。 殺人の疑いで逮捕された安福久美子容疑者(69)が奈美子さんの夫悟さん(69)の大学時代、所属していた部の活動場所に押しかけていたことが5日、悟さんへの取材で判明。悟さんは当時、容疑者から好意を寄せられていたといい、愛知県警西署捜査本部は事件に至る経緯や動機を調べている。 岩井氏は「全部想像で言ってることなんですけど、私、絶対あの高羽の旦那さんは酷いこととか言ってないと思うんです。あの方見てるとね。本当に当たり障りのないことを言ったり」と切り出した。 「なんか本当に優しい言い方をしてると思うんですが、だから、じゃないかなと。だから、ですよ」と語った上で「勝手に希望を持っちゃったんじゃないの? 彼としては、本当にこう、ちょっと優しさ、軽口、そういうもので久しぶりに40過ぎて会った時に『きれいになった』とかね。本当に冗談で『君を断って、惜しいことをしたなぁ。こんなすてきになっちゃって』みたいな。何かこう、そこまでチャラチャラしてなくてもね。彼女がもう勝手にものすごく希望を持って、希望膨らまして、妄想に突き進むようなことを言ったんじゃないかなと思えてしょうがないんですよ」と推察した。 そして「だって、自分も経験があるんですよね。むしろ割となんか『タイプじゃないからごめん』とか『ババア帰れ』とかは言われたことないけど、むしろきつい意地悪とか、何か悪口に近いようなこと言われてた方が、冷めて諦めついたかもなと」と続けた。 MCの垣花正から「(怒りの)スイッチがどこにあるか、分からない」と言われ、岩井氏は「本当に気を付けようがないというか。こっちとしては何か当たり障りないこと言ったつもりでいたのに、勝手に向こうが大きく受け止めて、マッチ箱ぐらいのものをコンテナぐらいにしちゃうっていう場合があるんですよね。いいことも悪いこともね」と語った。その上で「旦那さんは酷いことや悪いことは言ってないと思う。あの方見てたら」と強調した。 悟さんによると、大学の部活動の練習終了後に容疑者が連絡なく待っていたことがあり「待たれるのは困る」との趣旨を伝えた。大学を卒業した後に再会したのは、事件5カ月前に開かれた高校の部活動の同窓会だったとみられる。 捜査本部によると、99年11月13日午後、アパートの大家が、首を数カ所刺され廊下に倒れている奈美子さんを発見した。容疑者と奈美子さんとの直接の接点は確認されていない。 また、捜査関係者によると、安福容疑者は逮捕直後は容疑を認めていたが、その後の取り調べは拒否しているという。事件後、近所付き合いをあまりせず、主に市内で生活していたことも分かった。

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