教職員による個人スマホでの生徒の撮影を禁止へ。大阪府が新たな規定を通知する予定です。 大阪府が新たに乗り出したのは、府立学校の教職員が個人のスマホなどで生徒や児童を撮影することを原則禁止とする規定です。 文部科学省からの要請を受けたもので、過去に生徒らを撮影したデータが残っている場合は、削除を求めていくということです。 こうした規定が導入されることになった背景には、相次ぐ教職員による盗撮事件があります。愛知県警では今年6月以降、児童らを盗撮したうえ、データを秘匿性の高いSNS上のグループチャットで共有したとして、7人の教員を逮捕しています。 メンバーは愛知や東京など5都道県におよび、互いに面識はなかったとみられていますが、盗撮画像を互いに賞賛しあうこともあったということです。「お宝のようなものなので処分するのが惜しかった」といった供述をした教諭がいたことも分かっています。 捜査関係者によりますと、グループ名は「HLT」。「変態ロリコンティーチャー」の頭文字で、40人以上の児童が被害にあったということです。 大阪府の規定では、個人スマホでの撮影が必要な場合は校長の許可を得ることなどを条件に盛り込んでいて、11月中にも府立の全ての学校、計約200校に対し通知予定だということです。