戦没者追悼式典で海軍高官になりすました疑い、男を起訴 英ウェールズ

(CNN) 英ウェールズで開催された戦没者追悼式典で、高位の海軍将校になりすました疑いで逮捕されていた男が起訴されたことが15日までに分かった。 英PAメディア通信によると、ウェールズ北部グウィネズ州ハーレフ出身のジョナサン・カーリー被告は、英国軍のマークが入った制服または礼装を許可なく着用した罪に問われている。 北ウェールズ警察(NWP)が14日に発表したところによると、64歳のカーリー被告は9日、ウェールズ北部スランドゥドノで行われた第1次世界大戦の退役軍人を追悼する献花式に出席していた。 ソーシャルメディアで拡散された写真には、カーリー被告が、黒、白、金の色が入った制帽と、色鮮やかな12個の勲章で飾られた制服を着用している様子が写っている。 NWPは声明の中で被告について、「軍服の違法使用に関連する罪」で逮捕されたと付け加えた。 NWPトップのトリスタン・ベバン氏によれば、当局は14日に被告の住所を捜索し、「海軍の制服といくつかの勲章」を押収したという。 PAメディアによると、ベバン氏は警察が迅速に対応し、逮捕・起訴の手続きを進めたと説明。「特にリメンブランス・サンデー(戦没者追悼の日曜日)に発生したことから、この事件が大きな社会的懸念を引き起こしたと認識している」と述べた。 PAメディアによれば、カーリー被告は12月11日にウェールズの治安判事裁判所に出廷する予定だ。 リメンブランス・サンデーは米国のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)と同様、国の戦没者を追悼する日。毎年、退役軍人、軍人、王室のメンバーが11月11日に最も近い日曜日に戦没者を追悼する。11月11日は1918年に第1次世界大戦が終結した日。

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