10月、愛知県名古屋市で26年未解決となっていた殺人事件をめぐり、容疑者の女が逮捕されました。 福岡県にも24年前、34歳の女性が殺害された未解決の事件があります。 遺族は決して諦めず、事件解決の“その日”を待ち続けています。 ■24年前、当時34歳の娘が自宅で殺害 永野弘子さん 「本当に優しくて子供思いだし、夫婦仲もいいし、本当にこんなに優しい子がどうしてというような感じ」 北九州市に住む永野弘子さん、81歳。 24年前、最愛の娘関岡晴美さんの命を突然、奪われました。 事件が起きたのは2001年6月29日。 北九州市若松区青葉台南の自宅で、晴美さんが何者かに刃物で胸などを刺され、殺害されました。 ■防犯カメラに現金を引き出す姿 命日に情報提供呼びかける 防犯カメラには晴美さんのキャッシュカードを使って、およそ50万円の現金を引き出す人物が写っていました。 しかし、今も犯人につながる有力な手がかりは見つからず、あの日から24年もの月日が流れました。 永野弘子さん 「どんな気持ちで娘が亡くなったかと思うと悔しくてね」 「必ずその日は来る」。永野さんは決して諦めず、毎年、晴美さんの命日に街頭に立ち、情報提供を訴えてきました。 ■映像解析で浮かび上がる輪郭 2025年7月、福岡県警は防犯カメラに写っていた人物を解析した似顔絵を公開。 2つのソフトを使って映像を解析した九州工業大学大学院の森口哲次准教授です。 九州工業大学大学院 森口哲次 准教授 「黒い真っ黒だった顔のところがちょっと明るく浮き出てきたと」 県警から依頼を受けた森口准教授は、1か月近くをかけて映像を解析。 浮かび上がってきた輪郭をもとにスケッチを作成しました。 九州工業大学大学院 森口哲次 准教授 「ちょっと鼻筋が通っているんだろうなと細面だなと、口の下のほうにちょっと白く浮き上がっているところがあったんですけど、ひげなのか白髪のひげなのかなんかと私は思ったんですけど、そこもまだはっきりしない、ないかもしれない。ただしそこに何かがあって白く反射しているんだなということがわかるんですけども」