バングラデシュ前首相に死刑判決 デモ弾圧で「人道に対する罪」

ダッカ、バングラデシュ、11月18日 (AP) ― バングラデシュの首都ダッカに拠点を置く国際犯罪法廷は11月17日、昨年起きた学生の反乱を弾圧し数百人を殺害したとして、欠席裁判でシェイク・ハシナ前首相(78)とアサドゥッザマン・カーン元内相に死刑判決を言い渡した。この弾圧が原因で、ハシナ前首相の15年に及ぶ政権が崩壊した。 インド政府は昨年同国に亡命した2人の引き渡しを拒否しており、2人が処刑や投獄される可能性は低い。 人道に対する罪で5つの罪状で有罪判決を受けたハシナ前首相は、扇動的な発言を行い、ヘリコプター、ドローン、致死性兵器を用いて学生デモ参加者を殲滅するよう命じた罪で、終身刑も言い渡された。 バングラデシュ暫定政府によれば、2024年7月から8月にかけての学生主導の蜂起で800人以上が死亡し、約1万4000人が負傷した。 前首相が党首を務めたのアワミ連盟は17日、判決抗議のため全国的なロックダウン(都市封鎖)を呼びかけた。 ハシナ前首相は、判決から30日以内に自首または逮捕されない限り、判決を控訴できない。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

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