アル・ジャバ、パレスチナ自治区、11月19日 (AP) ― パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区で11月17日、イスラエル人入植者グループがパレスチナ人の集落を襲撃、家や車に火を放つ映像が公開された。 この暴力行為は、ここ数週間続いている入植者らによる一連の襲撃事件で、ネタニヤフ首相や他の指導者らから異例の非難の声が上がった。 イスラエル軍は、火災と破壊行為の通報を受け、兵士と警察官をアル・ジャバ村に派遣し、襲撃容疑者6人を逮捕したと発表した。 西岸地区の民間人対応を担当するイスラエル軍機関によれば、この襲撃の数時間前には、近くの高台で撤去・解体対象となっている無許可前哨基地を守る入植者と、イスラエル治安部隊が衝突したばかりだったという。 アル・ジャバ襲撃は、西岸地区の集落を襲う入植者暴力の波が拡大する中で起きた最新の事例で、パレスチナ人が毎年恒例のオリーブ収穫に参加する今秋は急増している。 国連人道問題調整事務所の報告によれば、10月のイスラエル人入植者による襲撃件数は追跡開始以来最多となり、260件以上が負傷者や物的損害をもたらした。これは9月末までに記録された今年度の入植者襲撃2660件に上乗せされた数字だ。 今年、西岸地区全体で暴力が増加する中、690人のパレスチナ人と38人のイスラエル人が死亡している。 (日本語翻訳・編集 アフロ)