生活保護費「なりすまし」で詐取容疑、54歳逮捕 6自治体で被害か

他人になりすまして生活保護費を不正受給したとして、神奈川県警は19日、藤沢市遠藤の無職、竹内由美子容疑者(54)を詐欺容疑で再逮捕した。同様の手口で、少なくとも6自治体で計数百万円の保護費を詐取したとみて調べている。 再逮捕容疑は2023年10月~24年2月、横浜市神奈川福祉保健センター(神奈川区)で他人になりすまし、実際は収入や預貯金があるにもかかわらず、生活保護費の支給を申請。5回にわたって計約96万円を不正に受け取ったとしている。調べに対し、黙秘しているという。 県警捜査2課によると、竹内容疑者はアパートの貸主だった。借り主の50代女性の名前など個人情報を使い、複数の自治体の窓口で保護費の申請を繰り返したとみられる。神奈川区役所の内部調査で不正が発覚した。 竹内容疑者は、多い時で1カ月に70万円超を不正に受給。生活費に充てたほか、保護費で借りたアパートを他人に貸して家賃収入も得ていたという。 10月29日、不正受給した保護費を他人名義の口座に隠したとして、組織犯罪処罰法違反容疑などで逮捕されていた。【清水夏妃】

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