ニュース解説メディア「The HEADLINE」編集長のイシケンこと、石田健氏が25日、日本テレビ系「DayDay.」(月~金曜午前9時)に出演。3連休最後の日となった24日、東京都足立区で起きた盗難車による暴走死傷事故について、背景も考える必要性を訴えた。 この事故ではねられた80代の男性が死亡、20代の女性が心肺停止となったほか、10~70代の男女9人が重軽傷を負った。乗用車が赤信号を無視して横断歩道に進入したとみられ、歩道に乗り上げて約100メートル走って車道に戻り、左側のガードレールにぶつかり停車。この間に複数人をはねたほか、トラックにぶつかるなどして計6台の玉突き事故を起こした。運転していた男はその場から逃走し、逮捕された。警察は「責任能力」の観点から、氏名を明かしていない。 また、車を盗まれた同区内の中古車販売店では、車のドアポケットの中に鍵が入っていたということを指摘する声がある。 石田氏は「事件そのものについては今後、捜査の中で明らかにしていかなくちゃいけない。現時点で、車を盗まれた際に何か止める手だてはなかったのかとか、展示しているものは安全上、防犯上、万全の態勢だったのか」と疑問を投げかけた。 逮捕者に関しても「責任能力の話がありましたけど、精神的な何か問題を抱えている方であったとしたら、社会との距離を、どうやってその方や周囲の方が何らかのリスクに直面しないような仕組みが作れるのか、論点は多いと思うので、この事件そのものを追及していくと同時に、その周りにあるところに関しても我々は、考えていく必要がある」とコメントしていた。