雑誌記者の行方不明から27年 両親ら情報提供求めチラシ配布 三重

地域雑誌記者の辻出紀子さん(当時24)=津市=が三重県伊勢市で行方不明になってから24日で27年が過ぎた。所在につながる有力な手がかりがない中、両親と伊勢署員ら約40人がこの日、同市船江1丁目の商業施設「ミタス伊勢」で情報提供を呼びかけるチラシなどを配布した。 辻出さんは1998年11月24日深夜、市内の勤務先を退社後に行方不明になった。翌朝、勤務先から約1キロ離れた駐車場で辻出さんの車が見つかり、県警は事件に巻き込まれた可能性が高いとみて捜査を続けている。 長年の未解決事件でも、名古屋市西区のアパートで1999年に高羽奈美子さん(当時32)が殺害された事件で愛知県警が10月に容疑者を逮捕するなど、動いたケースがある。 辻出さんの母、美千代さん(76)は「紀子が生きていることは難しいかもしれないが、希望は持っている。警察にはがんばってもらいたい」と話した。父の泰晴さん(78)は「どのような形でもよいので見つけてほしい」と訴えた。 伊勢署によると、この1年間で寄せられた情報は2件にとどまるという。浜井良太署長は「ささいなものでよいので情報を寄せてほしい」と呼びかけている。情報提供は伊勢署(0596・20・0110)。(安田琢典)

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