「王将社長射殺事件」初公判へ 被告は無罪主張する方針

「餃子の王将」を展開する王将フードサービス(京都市山科区)の社長だった大東隆行さん=当時(72)=が射殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた特定危険指定暴力団工藤会系組幹部田中幸雄被告(59)の初公判が26日、京都地裁(西川篤志裁判長)である。弁護側は田中被告が事件に関わっていないとして無罪を主張する方針。被告の犯行といえるかの犯人性を争点に検察側と全面対決となる見通しだ。 大東さんと被告の接点や、殺害を実行したことを直接示す証拠はなく、検察側は、被告のDNA型と一致したとされる現場の吸い殻など間接的な証拠を積み上げて立証する方針とみられる。捜査段階で黙秘していた被告が事件について自ら語るかが注目される。 殺人事件は裁判員裁判対象だが、今回は裁判員に危害が加えられる恐れがあるとして除外され、裁判官のみの審理に。逮捕・起訴から3年以上を経ての初公判。これまで22回の公判前整理手続きが行われてきた。第2回以降の審理日程は明らかにされていない。 起訴状によると、田中被告は氏名不詳者らと共謀し2013年12月19日午前5時45分ごろ、王将本社前で大東さんの腹や胸を拳銃で撃って殺害したとしている。

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