東大総長、医師で准教授逮捕に「責任を痛感」 東大病院は医学部→大学の付属に組織改編も

東京大学医学部付属病院(東京都文京区)の医師の男が収賄容疑で逮捕された事件で、東大の藤井輝夫総長は24日、大学ホームページで「総長としての責任を痛感している」とのメッセージを出し、「私自身を含む執行部ならびに関係する部局長の責任の所在を明らかにし、しかるべき対応をとる」とする方針を示した。病院を医学部付属から大学付属とする組織の見直しについても触れた。 逮捕されたのは松原全宏(たけひろ)容疑者。病院では救急・集中治療科で医師を務め、大学では医学部の准教授だった。松原容疑者は医療機器メーカーの製品を優先的に使用する見返りに、「寄付金」の名目で約70万円の賄賂を受け取った疑いで、19日に警視庁捜査2課が逮捕した。 藤井総長はメッセージで、学生や関係者らに対し「多くのご迷惑、ご心配をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪し、「失った信頼を回復するため」としてガバナンス(企業統治)強化に向けた改革の実行を宣言した。 改革では、学外者を中心とした「医学系研究科・医学部・医学部附属病院改革委員会」を設置し、病院を医学部付属から大学付属とする組織の見直しのほか、運営の透明性向上、部門間の連携強化などについて「速やかに実行する」とした。

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